登山界に足跡を残した孤高の人「加藤文太郎」に想いを馳せながら

「文太郎」と聞いて「加藤文太郎」の名前を思い浮かべた人は、山好きか本好きの方だけではないでしょうか。加藤文太郎は、Feel Recordsが所在する新温泉町が生んだ稀代の登山家です。1905年に旧浜坂町浜坂に生まれ、1923年から始めた登山は、1928年頃から単独行にスタイルを変えました。

当時の登山は、案内人と荷物持ちを雇い大勢で登るお金持ちのスポーツで、単独での登山は非常識と言われる時代でした。彼はヒマラヤ登山を目指すべく八ヶ岳、槍ヶ岳、立山、穂高岳、黒部五郎岳、笠ケ岳などを次々と登攀。なかでも冬の槍ヶ岳単独登頂は、当時の世間を大いに驚かせ、「単独登擧の加藤」、「不死身の加藤」と呼ばれ、日本の登山界に不滅の足跡を残しました。

しかし、1936年に槍ヶ岳北鎌尾根で猛吹雪にあい遭難。31歳という若さで帰らぬ人となりました。

出典:新温泉町ホームページ

1969年に、新田次郎が文太郎の生涯を著した「孤高の人」という小説により、山を愛する人たちのみならず、文学好きにも広く彼の存在が知られるようになりました。小説に記された、後の伴侶、花子さんとの出会いの場所である「宇都野神社」は、Feel Recordsから徒歩5分の場所にあります。

出典:新温泉町ホームページ

また、Feel Recordsから徒歩12分の所にある「加藤文太郎記念図書館」には、文太郎が使用した登山靴やピッケルなどが展示されており、5,000冊を超える山岳図書の蔵書を有する山岳図書閲覧室もあります。

出典:但馬検定公式サイト

さて、現代の「文太郎」といえば、地酒です。新温泉町のある兵庫県北部は、日本の四大杜氏のひとつ「但馬杜氏」を輩出してきた地域でもあります。但馬地方は積雪が多く、冬季の農業に適さないため、古くから多くの人たちが出稼ぎで酒造業に携わってきました。慎重で誠実、粘り強い但馬人の気質が、半年間もの住み込みを要する酒造りにも発揮され、現在でも伏見を始めとする近畿一円のみならず、中国、四国の酒蔵で杜氏として活躍しています。

出典:文太郎

一時は新温泉町から消えてしまった酒蔵ですが、2019年に復活を遂げました。その名も「文太郎」。但馬杜氏の技と良質の米、清冽な水が渾然一体となる、唯一無二の銘酒です。

但馬地方の食材にこだわるFeel Recordsでは、「文太郎」をドリンクメニューのひとつとして提供しています。地元の素材を活かした料理と共に、「加藤文太郎」に想いを馳せながら、是非ご賞味ください。