青の奥にあるもの|Miro個展「針と達磨とジャケット」に寄せて

レコードが静かに流れるアート空間「ギャラリーにかい」にて、Miro個展『針と達磨とジャケット』が開催されます。

本展では「日本とジャマイカ」をコンセプトに、それぞれの文化が交差する、Miro独自の世界観を提示。ジャマイカを軸にした達磨作品、そしてレコードジャケット作品が並びます。

青に潜る表現

Miroの作品において、目を引くのが“青”の存在。どの作品にも通底するこの色は、単なるビジュアルの特徴ではありません。「表現は私のアイデンティティです」と語る彼にとって、”青”は最も自然に表現へと入り込めるトリガー。

感情を過剰に語ることなく、しかし深く自らの内側へと潜る。その静かな集中のなかで現れる「頭の中が空になるとき」。彼が「最高」だと感じるその瞬間を重ね続けることで、現在のスタイルが築かれていきました。

余計な思考を削ぎ落とし、純粋な感覚のなかで生まれる作品は、観る者にもまた、思考ではなく感覚で触れる余白を与えます。

日本とジャマイカ、その交差点

今回の展示コンセプトは「日本とジャマイカ」。
一見、距離のある二つの文化ですが、Miroが描き出す“青”の世界では、ごく自然に結びつきます。

日本的な象徴である“達磨”。
そして、ジャマイカのカルチャーを象徴するレコード。

それらは対比ではなく、むしろ同じリズムの上にある存在として提示されます。文化の違いを超えて立ち上がる、新たな視点がここにあります。

「ギャラリーにかい」という場所性も、本展の重要な要素です。レコード針という音の入口を扱う空間において、Miroは“視覚のジャケット”を展開。

音と視覚、伝統とカルチャーが交差する構成は、この空間ならではの体験を生み出します。

開催に寄せて

「好きなものを描く」
そのシンプルな動機から始まった表現は、いまや文化を横断し、空間と響き合う領域へと広がっています。

青の奥にあるもの。
その深度を、ぜひ会場で体感してください。

Miro個展「針と達磨とジャケット」

会期:2026年6月5日(金)~6月13日(土)10:00~18:00
※休廊日:6月8日(月)、9日(火)
入場無料
Miro Instagram:https://www.instagram.com/miro45groove/