クラウドファンディングで話題を集めた、京セラ製のアドオン型セラミック圧電スーパーツイーターの視聴会が、Feel Records 京都はなれ店のリスニングブース「音の間」で行われました。1組(最大3名)ごとに「音の間」を貸し切る形で行われた試聴会には、たくさんの方が参加され、高音質なサウンドを体感しました。
ここでは、開発者の岸田さんに、製品の特徴や「音の間」を利用した感想などを伺ってみました。
圧電スーパーツイーターは、一般的なツイーターとは異なる形状ですが、どのようにセットアップして使用するのですか?
圧電スーパーツイーターにはRCA端子が装備されています。アンプのプリアウトやラインアウトに接続して、お手持ちのオーディオシステムに組み込んでいただけます。

クラウドファンディングでは、即座に目標額を達成されましたが、従来のスーパーツイーターに比べて、どのような特徴がありますか?
高域から超高域までの指向性が広く、圧電セラミックによる応答性の高さから同帯域の解像度が高いのが特徴です。これにより音がクリアに聴こえ、臨場感のある音の再現を実現しています。
圧電スーパーツイーターを開発された背景を教えてください。
従来の超高域再生のスーパーツイーターは、指向性が狭くリスニングポイントが限定されてしまうため、セッティングがシビアだといわれています。
私たちの圧電音響デバイスは、高域から超高域までの広い帯域での再現性があります。また、超高域でも指向性が広いことから弊社の技術が貢献できるのではないかと考え、開発に至りました。

試聴会の会場に「音の間」を選ばれた理由を教えてください。
圧電スーパーツイーターは、クラウドファンディングを実施しましたが、一般販売は行われていないため、オーディオショップでの試聴会が難しい状況でした。また、大勢で試聴するのではなく、お客さまがご自身の聴きたい曲を、お客さまのペースで聴き比べていただきたいと考えていました。
弊社は京都の企業なので、京都でも試聴会を開催したいと会場を探す中で、京都はなれ店の「音の間」はグループ毎に試聴会を行うのに最適だと考え、利用させていただきました。
試聴会でのオーディオのセッティングを教えてください。
「音の間」のオーディオシステムをそのまま使用させていただきました。圧電スーパーツイーターは、フォノイコライザーの出力から信号を受信する形でセッティングしました。
「音の間」のスピーカーの形状から、スピーカーの上部に圧電スーパーツイーターを設置できなかったため、スピーカースタンドを横に置き設置しました。

試聴会ではどのような音源を使用して、リスニングが行われたのですか?
アナログレコードをご持参いただいたお客さまもいらっしゃいましたし、京都はなれ店のレコードからお客さまの好みに合わせたものをセレクトして試聴していただきました。
どのような方が参加されましたか?
ご参加いただいたお客さまは20名程でした。およそ6割が男性で、ご夫婦やご家族で参加された方も多くいらっしゃいました。
「音の間」の環境で、圧電スーパーツイーターを聴かれた方の反応はいかがでしたか?
京都はなれ店特有の「和室」というリスニング環境と、そもそもの音の良さに驚かれていました。しかしながら、ひとたび、圧電スーパーツイーターの電源を入れると、音が広がり、全帯域に渡ってクリアになると、多くの方にご好評いただきました。

京都はなれ店で試聴会を行われた感想はいかがですか?
お客さまに満足していただけて大満足です。私自身が京都はなれ店のファンになりました。お食事はどれも絶品なので、是非皆さんに食べていただきたいと思います。町家の格子戸に暖簾という外観の雰囲気も良く、レコードと音楽に包まれた落ち着いた空間に加えて、「音の間」の環境の良さもあります。
圧電スーパーツイーターをはじめとした、御社オーディオ製品の今後の展開について教えてください。
今回はピュアオーディオにおけるアドオン型圧電スーパーツイーターのマーケティングの一環としてクラウドファンディングと、試聴会を実施させていただきました。
試聴会での皆さまの声、そしてクラウドファンディング支援者に製品をお届けし、使用された感想とご意見を伺い、オーディオ愛好家の方に喜んでいただける圧電スーパーツイーターを世に出したいと考えています。

普段はプライベートな音響空間として、一般のお客さまにお貸出ししている「音の間」。今回初めて、オーディオの試聴会の会場としてご利用いただきました。これにより、たくさんの方に「音の間」の魅力を体験していただくことができ、とても嬉しく思います。
「音の間」は、小規模な音楽関連イベントの会場としてもご利用いただけます。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。