Feel Recordsのある新温泉町は鳥取県と隣接しており、県庁所在地の鳥取市とは車で40分ほどの距離です。従って、飛行機を使ってFeel Recordsへいらっしゃるお客様の多くは、鳥取空港を利用されています。
新温泉町に最も近い都市と言える鳥取市の駅前から少し足を延ばすと、アーケード商店街に佇むレコード店「borzoi records」があります。今回は、Feel Records 京都はなれ店で販売するシェアレコードの棚主でもある、borzoi records店主の前垣克明さんにお話を伺いました。およそ3,000枚の在庫を誇るというborzoi recordsの魅力に迫ります。
borzoi recordsでは、どのような商品を取り扱われているのですか?
中古盤のレコードに加えて、厳選した新品も取り揃えています。音楽ファンからの人気が高い名盤の復刻盤も入荷しています。また、カセットテープやCD、中古本などの販売も行なっています。
どのような音楽ジャンルを主体とされていますか?
満遍なくオールジャンルを取り扱うことを心がけています。基本的に中古盤もあらゆるジャンルの買取を行っていますが、個人的な趣味もあり、シンガーソングライターの作品には力を入れています。
borzoi recordsをオープンされた2009年頃は、レコード低迷期に当たるかと思います。何故そのような時期に、レコード店を始められたのですか?
確かにその頃は、街から音楽を扱うお店が次々に姿を消していく時期でした。しかし、だからこそ実店舗の存在意義があると考えました。音楽好きの方が、ふらっと立ち寄れる、そんな場所を目指しています。
出店にあたり、鳥取市を選ばれた理由を教えてください。
出身は兵庫県なのですが、この街の雰囲気が好きで、ここでお店をやる方が面白いだろうと思いました。鳥取駅から少し離れた場所にありますが、店舗のある商店街には独特の雰囲気があり、落ち着いた街並みに惹かれてここを選びました。当店が入っているビル自体もレトロな雰囲気で、とても魅力的だと感じました。
他のレコード店とは異なるborzoi recordsならではの取り組みはありますか?
どなたでも気軽に良い音楽を選んでもらえる店づくりを目指しています。店内にスピーカーを設置しているので、実際にスピーカーを通して、レコードを視聴することも可能です。このような環境でレコードを視聴する場合、変な緊張感が生まれるレコード店も少なくないのですが、なるべくリラックスした雰囲気で試聴してもらえるように心がけています。
Feel Records 京都はなれ店では、シェアレコードの販売を行っており、棚主として、borzoi recordsセレクトのレコードもラインナップされています。borzoi recordsの棚には、どのようなレコードが出品されていますか?
京都という土地柄を考慮して、耳の肥えたお客様のニーズを意識してセレクトしています。Feel Records 京都はなれ店では、レコードの視聴も可能ということでしたので、じっくりと聴いてもらえるタイトルを中心に選びました。マニアックなタイトルもセレクトしているので、音楽通の方にも気に入っていただける品揃えになっていると思います。
最後にレコードの魅力を教えてください。
レコードの魅力は、その他の音楽メディアに比べて、音の違いを感じられるところだと思っています。CDや音楽の配信サービスを利用して聴くのに比べて、音の厚みや立体感を感じます。音楽をより深く、豊かに楽しむことができる、それがレコードの魅力ではないでしょうか。
Feel Recordsに最も近いレコード店「borzoi records」。ロックを中心に、ジャズやレゲエなど幅広いジャンルをカバーしており、そのセレクトから前垣さんの確かな音楽センスを感じ取ることができます。
とても気さくな方なので、レコードの試聴にも快く応じてくださいます。Feel Recordsへの旅の思い出に、borzoi recordsでお気に入りの一枚を見つけてみてはいかがでしょうか?Feel Recordsにお越しの際は、ぜひborzoi recordsにも足を運んでみてください。